院内処方について
院内処方と院外処方
医療機関が院外処方に移行した理由
それではなぜ病院、医院が院外処方をするようになったのでしょうか?
医療機関から見た場合、院外処方のほうが経営的にメリットが多いからなのです。当然、そうでなければ院外処方に移行する必要はないでしょう。
つまり収入面でいえば、院外処方箋料の方が院内処方料などより高く設定されており、支出面では薬剤購入費、人件費、調剤関連機器の費用が医療機関には必要になり、さらに多種多様の薬剤を院内に在庫しておくことも難しいのです。
院内処方のすすめ
しかし、それはあくまで医療サイドから見た視点であり、患者さまからの視点から見ると変わってきます。
実は院内処方より院外処方の方が高くなることをご存知でしょうか?1処方の平均的な薬剤処方に対する技術料が、院内処方で940円に対して院外処方では2900円と約3倍高いのです。これは院外処方には薬剤管理料、調剤料、調剤基本料が上乗せされているからです。その分、院外処方では専門の薬剤師がお薬に関して飲み合わせに問題ないか、他の医療機関で処方された薬と重複していないか、説明やチェックをしてもらえます。
それぞれメリットデメリットがあるのですが、やはり極寒の旭川では具合のよくない患者さまが、院外処方で外にある調剤薬局まで足を運んでもらうのが申し訳なく思うのです。
旭川キュアメディクスでは基本的に院内処方をすすめていきます。
ただし、すべての処方を院内処方にすることは難しいので、基本的な取り決めをしました。
1.風邪や傷に対する処方は院内処方にします。
2.消化器系疾患や生活習慣病の方の処方は、症状が落ち着いた時点で院内処方にします。
3.30日以上の長期処方は院外処方にします(薬剤在庫の関係です)。
4.他の医療機関でも薬剤を処方されている場合は、院外処方にします。
5.在庫のないお薬は院外処方にします。
6.患者さまが院外処方をご希望する場合は、もちん院外処方にします。
ご理解のほど、よろしくお願いします。